こんな場合は任意売却を
住宅ローンの支払いを滞納すると銀行から連絡があったり督促状が来ます。
たまたま臨時の支出等で資金繰り出来なかったとか、病気で入院したなど突発的な事情や、すぐに支払いのめどが立つのであれば、すぐ銀行に行って状況を説明してください。任意売却の必要はありません。今すぐに銀行へ行って相談してください。
しかしこれ以上継続して支払いが困難なことが明らかな場合などは対策を考える必要があります。一番良くないのは督促を放置したまま、対策を先延ばしにすることです。
メリット | デメリット | |
競売 | 債務者は何もしなくても良い。 買受人が決まるまでタダで住める | 残債務が多く残る 債権が譲渡され一括請求される 最終的に強制執行により追出される 近所の噂になる 長期間精神的につらい |
任意売却 | 競売より高く売却できる 残債務の相談が出来る 費用はかからない 引越しの費用や期日が柔軟 表向きは一般の売買と変わらない 早期に生活の建て直しが出来る | 販売のための協力が必要 |
個人再生 | 住宅を残せる可能性がある | 一定の条件の下でのみ有効 定期的な収入が必要 費用と時間がかかる |
親族間売買 | そのまま住める | 銀行の融資が受けにくい 不動産鑑定などの費用がかかる 親族の全面的協力が不可欠 |
住宅ローンの支払いが既に滞っている。
返済の目処が立たない。
早期に生活を立て直したい
このような方にはまず、任意売却の決断を強くお勧めします。
迷っている間にも事態は競売へ向けて着々と進んで行きます。
債権者に任意売却の意思表示をし、納得いただければ競売手続きはストップします。
その上で親族間売買(これも任意売却の一形態です)など、最善策を模索する事が出来ます。
迷わずご相談下さい。個々の状況に応じて一体どうすることが最善なのかを解決策と共にアドバイスさせていただきます。
競売開始決定通知が来ると事態は更に深刻になります。
もちろんこの段階でも競売を取下げ、任意売却に切り替えることは可能です。
しかし、双方の話し合いが基になっている任意売却ですから少しでも有利に交渉を進めるためにも早期の決断が必要です。
任意売却はご相談も費用も無料です。迷わずご連絡下さい。
任意売却をお勧めする理由
1.債権者との交渉
不動産の任意売却とは住宅を売却してもローンの残高のほうが上まわってしまう場合(オーバーローン)に債権者(銀行等)の抵当権抹消の承諾のもと売買を進める方法です。
債権者はたとえ小額でも債権が残れば、抵当権を残すことができます。つまり担保権である抵当権解除の同意をいただくことが、自宅を売却するための前提条件になります。
特に抵当権の他に税金の差押等がついている場合など、専門的な知識と忍耐がなければ交渉はまとまりません。
全ての債権者との交渉をとりまとめるには豊富な経験とノウハウを持った専門家に売却を任せる必要があるのです。
2.残債務
競売でも任売でも借りたお金を返すことなく「チャラ」になることはありません。
しかし、競売になった後の残債務は全く相談なく債権譲渡され、一括請求されるケースが多いですが、任意売却後の残債務については、相談による支払い能力に応じた返済をお願いすることが可能です。任意売却の持つ意味は債務者が少しでも多くの債務を返済する意思表示でもありますから、誠意を持って協議すればその後の生活が脅かされるようなことはありません。また、そのために同伴させていただきますし、金融機関とも最初の段階から残債務の扱いについて確認します。
3.手数料や費用はどうなるか
任意売却は、ローンの支払いができなくなった人など、何らかの問題で経済的に行き詰まった方が競売を回避するために出来る最善の方法です。
ところが、債務者には物件を売却してもらうための仲介手数料や諸費用などが捻出できない状況であり、また引越代や管理費などの滞納費用も払えない状況と考えられます。
つまり、これらの費用も出せないのでは債権者の売却の承諾があっても現実的に売却不可能になります。
任意売却では、これらの費用分を債権者に譲歩してもらうことになります。
つまり、これらの費用についても債務者の負担はありません。あくまで債権者の承諾のもと、売却代金から捻出することになります。
4.引越し費用
競売になった場合には最終的には強制的に出てゆかねばなりません。もちろん引越し代なども出ません。
任意売却ではあくまで債務者側の歩み寄りによる「お願い」ということになりますが、債権者にとっても競売よりも多く資金が回収できるのであれば円滑な任意売却の遂行という点で必要最低限の費用は譲歩していただける可能性はあります。
但し住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)などは細かい内部規定があり、条件が厳しくなっています。いずれにせよ全てを放置して競売にかかってしまうよりは交渉の余地があることは確かなのです。
参照→ 売却後いくらかもらえるのか
5.再出発への足ががり
ローンが支払えなくなる原因は様々ですが、督促状や差押などで気持ちが折れてしまうと、安楽な道を選び、自宅は競売になってしまいます。
すると益々気持ちは折れ曲がり、投げやりになってしまうものです。
任意売却では金銭的な負担はありませんが、少々の気持ちのご負担をいただきます。
つまり、私どもとともに、債権者のもとを回ったり、書類を集めたり、引越し先を探したりして頂かねばなりません。
しかし、このことが持つ意味は計り知れません。自宅を失っても人生は続くのですから、気持ちを立て直すためのポジティブ宣言だと思っていただきたいのです。
任意売却が終わる頃には苦しくてもそれをやり遂げた実感とともに、一筋の白き道が必ず見えてきます。
この世界で起こった出来事は、必ずこの世界で解決できる道があるのです。